生涯知能SIG 開催のお知らせ

日時:5月12日(日)10:00-12:00(オンライン開催)
テーマ:ChatGPTでKJ-Ho図解をどこまで生成できるか
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お申込み頂いた方々には、後日ZoomのURLを送信いたします。メールアドレスはお間違いの無いようご入力下さい。アドレスの送信は、開催の2日程前を予定しています。

<プログラム>

10:00-10:40声なき声を拾う試みーChatGPTで図解を100枚作って分かったこと
コンラッド・ユーキ・フッテル&大塚隼輝
10:40-11:10一匹狼ラベルの秘めたる可能性
南極探検フィールドで得た萌芽メモによる記号接地問題の解決
永延幹男
11:10-11:30混沌をして語らしめるW型問題解決学(広義KJ-Ho)の本質
國藤進
11:30-12:00自由討論 

声なき声を拾う試みーChatGPTで図解を100枚作って分かったこと

コンラッド・ユーキ・フッテル 氏
1995年、早稲田大学大学院修士課程修了(精神生理学)
・学生時代から、操体法・太極拳・呼吸法をはじめ各種ボディワークに親しみ、大学院終了後オランダにて身体訓練法のフェルデンクライス・メソッドを習得
・これまでに学んだ知識をもとに独自の体操教室を主催しつつ、体幹部が動く骨格模型の開発・製造・販売を事業化。またKJ法の研修やKJ法を用いた製品開発コンサルタント業を行う。
・現在、北陸先端科学技術大学院大学博士課程在籍
大塚隼輝 氏
2015年 九州大学文学部比較宗教学研究室卒業
2015年 株式会社有田まちづくり公社入社
20代半ば、人生に絶望している時に、KJ法の書籍を購入し、600ページ以上あるその本に齧り付き、8年間、文字通り命懸けで6ラウンド累積KJ法に取り組んだ。世の苦しんでいる人の役に立ちたいと、Chat GPTを用いてKJ法を行う技術開発を行っている。

<内容概略>
・「声なき声」を「言葉の断片」と定義する
・「言葉の断片」をどう集めるか
 (自分の内側の声なき声、他者の声なき声)
・言葉の断片を、KJ法を使って形にする
 Chat GPTによってどこまで簡略化できるか

一匹狼ラベルの秘めたる可能性 南極探検フィールドで得た萌芽メモによる記号接地問題の解決

永延幹男 氏(NAGANOBU Mikio)
自然哲学・南極海洋環境生態学。東京大学大学院農学系研究科博士課程1983年修了・農学博士。大学時代に丸1年間地球一周を含む多数の地球探検活動を経て、1976年能登KJ法移動大学・1977年第1回KJ法学会以来、野外科学的KJ法を研鑽・調査研究に活用。南極海フィールド調査航海9回・国際南極科学委員会の最前線活動を国立関連研究機関で推進。現在は地球南極環境生態変動と哲学概念との相互思耕による「自然哲学(Natural Philosophy)」の圏域へ収斂。次の南極行10回目は古里八女茶で南極点点茶を憧憬している。
主発信サイト Facebook
https://www.facebook.com/mikio.naganobu

<内容概略>
 2011年7月に英国ロンドン大学人類学科大学院で、國藤進教授主導の講演会で、わたしは「南極フィールド調査研究でのW型累積KJ法の有効性」について発表した。発表では、「一匹狼ラベル(各段階の島取りグループに最後まで括られない単独ラベル)」の後の活用について簡単に触れた。しかし、質疑応答でこの「一匹狼(Lone Wolf)」に対する詳細な説明への要望が集中した。
 当時の「一匹狼ラベル」に対する認識を今も維持しているが、その解析は非常に複雑だ。現在、私はChatGPT4(有料版)を積極的に活用しており、その中から「一匹狼」の重要性についてさらに深く考えるようになった。特に、フィールドでのさりげないメモが、混沌としたアイディアの中で、全体の方向性(航海で言えば羅針盤の針路)を変える可能性を持っていることが分かった。
 「一匹狼ラベル」、すなわち、観察者が捉えたメモとしての「見過ごされがちな小さな萌芽的なデータ」を用いた三つの具体例を示す。これらの例は、KJ法手帳のメモや本格的なKJ法図解での一匹狼ラベルを通して、専門分野の知識や方法論との矛盾や葛藤を乗り越え、国際的な科学論文として発表されたものだ。象徴的な「一匹狼ラベル」から、「混沌とした想い」を通じて「知的秩序」を生み出すプロセスに、野外科学的KJ法を準拠とする。これを基盤として、より探検的な志向・技法を加えた、私の用語でいう「探騐(たんげん)」的アプローチを、「自然哲学」の思想・方法論とする。個人のささやかな探求であっても、世界南極海洋航海技術の進歩と同様に、知的探究の未知の水平線を拓く普遍的な貢献への一助となることを期待している。

混沌をして語らしめるW型問題解決学(広義KJ-Ho)の本質

國藤 進 氏(KUNIFUJI Susumu>
学部三年時に川喜田二郎(KJ)が創設した第1回黒姫移動大学に参画。伊良湖移動大学への参画を経て、牧島信一氏と移動大学のためのKJ―Hoの教科書「問題解決学 KJ法ワークブック」(講談社、1970)の部分執筆。その後二年間、KJ法三昧の生活をし、KJからKJ法最高幹部の一人と称され、永延幹男・三村修とともに日本創造学会ではKJ法の教育現場での普及を任される。海外でのKJ法普及をイギリスで行い、永延や村井も同行。学生時代からKJ法の本質が荘子の渾沌学にあることを突き止め、渾沌をして語らしめる混沌学として把握。C.パースの発想法を学び、AIの国家プロジェクトではアブダクション、インダクションの機能をもつ知識獲得支援システムを研究開発。この研究で東京工業大学から博士(工学)。北陸先端科学技術大学院大学で博士後期課程の院生55人を育成。知識科学研究科の創設に関わり、暗黙知と形式知のすべての知を利活用する知識体系をオブジェクト知識とメタ知識の相互循環として体系化。講演では相互変換のモデルとして、両社のアマルガメーションという概念を代替案の合意形成や意思決定に利用する方法を提示する。

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