第2回「国際懇話SIG」開催のご案内

ジャブコ・ユリヤ博士

【日 時】令和5年2月23日(木)15:30~17:00
【テーマ】ウクライナ人の話を中心に
「在日外国人と多文化共生:在日ウクライナ人の経験を事例に」
【講 師】ジャブコ・ユリヤ博士
(茨城キリスト教大学専任講師)
【実施方法】オンライン・対面 ハイブリッド開催
【会 場】一橋講堂・貴賓室
〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター内
https://www.hit-u.ac.jp/hall/accessjp.html
【参加費】無料(要事前申込、定員充足まで先着順)
【申 込】https://gf21-14.peatix.com/

(概要)
 ウクライナ人の日本への移住の多くはソビエト連邦崩壊、1990年代前半のウクライナと日本の外交関係樹立、そして日本の国際化促進と並行して進行した。
 過去30年間で多くのウクライナ人が日本を居住国として選択している。
 日本の法務省の報告によると、2021年12月の時点では1858人のウクライナ人が日本に在住していた(法務省2022)。しかし、2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナでの全面戦争は、ウクライナ人の日本への移住ダイナミクスを大きく変化させた。ロシアによるウクライナでの戦争が新たな段階に入るのとともに、日本はロシアによる軍事侵攻とウクライナの領土保全と主権の侵害を非難し、戦争から逃れるウクライナ国民を受け入れた。その結果、日本におけるウクライナ人コミュニティは増加し、2022年12月時点では、2,000 人以上が日本に避難してきた(法務省 2022)。
 本発表では、在日ウクライナ人コミュニティの形成の歴史と現状を紹介し、在日ウクライナ人がウクライナ文化の担い手として日本の社会・言語文化環境をどのように捉えているのかを検討する。
 また、ロシアによるウクライナ戦争で見られる、人工知能の発生する偽情報やプロパガンダの発信についても少しお話しさせていただく。

【講 師】Yuliya Dzyabko (ジャブコ・ユリヤ)博士
(プロフィール)ウクライナ西部・リヴィウ市出身。
 イヴァン・フランコ記念リヴィウ国立大学で日本語学及び英語学を学び同大大学院にて言語学博士号(2016)を取得。国際交流基金日本語国際センター(2010)にてセンター(2010)にてセンタ(2010)にて日本語研修生及び、山口大学(2012?2014)にて日本政府(文部科学省)奨学金留学研究生として研究活動。2016年から茨城キリスト教大学文学部に勤めている。
 博士後期課程において、「ウクライナ語と日本語における「言語政策」のターミノロジカル・フィールドの意味論的構造」をテーマとして、研究を行った。「言語政策」の概念に関連する用語の意味構造の類似点と相違点を考察し、日本語・ウクライナ語の対応する用語を選定した。
 その成果として、「言語政策」のターミノロジカル・フィールドに属する日本語の社会言語学用語の220語を含む 『日本語・ウクライナ語社会言語学辞典.「言語政策」のターミノロジカル・フィールド』を編纂し出版した。
 現在、在日外国人の言語・文化的アイデンティティを中心に研究している。専門は対照言語学、社会言語学。

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